プレドニゾロン(prednisolone)
プレドニゾロンとは
化学構造式:(構造式はやくやく大事典より引用)
製造販売元:武田(商品名:プレドニン)
副腎皮質で産生されるステロイドホルモン「グルココルチコイド(糖質コルチコイド)」の合成ステロイド薬。
グルココルチコイドには炎症やアレルギーをおさえる作用がある。
プレドニゾロンは炎症性の病気、免疫系の病気、アレルギー性の病気などに広く使用されている。
関節リウマチ、膠原病、ぜんそく、ネフローゼ、乾癬などの他、急性リンパ性白血病や悪性リンパ腫で使用。
経口服用。
ステロイド薬は、サイトカインとプロスタグランジンの産生と作用をブロックして炎症を抑える。
また、白血球の炎症部位への遊走を抑制することでその抗炎症作用を高める。
副作用
1) 内分泌 | 月経異常、クッシング症候群様症状 |
2) 消化器 | 下痢、悪心・嘔吐、胃痛、胸やけ、腹部膨満感、口渇、食欲不振、食欲亢進 |
3) 精神神経系 | 多幸症、不眠、頭痛、めまい |
4) 筋・骨格 | 筋肉痛、関節痛 |
5) 脂質・蛋白質代謝 | 満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡、脂肪肝 |
6) 体液・電解質 | 浮腫、血圧上昇、低カリウム性アルカローシス |
7) 眼 | 網膜障害、眼球突出 |
8) 血液 | 白血球増多 |
9) 皮膚 | ざ瘡、多毛、脱毛、色素沈着、皮下溢血、紫斑、線条、そう痒、発汗異常、顔面紅斑、脂肪織炎 |
10) 過敏症 | 発疹 |
11) その他 | 発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、尿路結石、創傷治癒障害、皮膚・結合組織の菲薄化・脆弱化 |
・胃炎を引き起こすことがあるため食後に服用すること
・プレドニゾロンには電解質代謝作用があるため、浮腫や血圧上昇が起きる