CT検査
CT検査とは?
CTはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略です。
機械は筒状になっていて、仰向けに寝た状態でこの機械の中を通ります。
機械の中を通るときにX線がいろいろな角度から照射され、X線の吸収のされかたを測定します。
得られたX線吸収度の違いのデータを、コンピュータによって画像化します。
CT画像では、骨などはX線の吸収が大きいので白く写り、空気などの吸収が少ない部分は黒く写ります。
また、この2つの中間の吸収を示す部分、水や筋肉などは灰色に写ります。
造影剤を使用せずに撮影を行うものを単純CT (plain CT)、X線吸収率の高いヨード造影剤を静脈注射してから撮影を行うものを造影CT (contrast enhanced CT) と呼びます。
造影CTの方が画像のコントラストがはっきりするため、観察しやすくなります。
検査時間は15分〜長くても30分くらいで、痛みもなく、気楽に受けられる検査です。
悪性リンパ腫が疑われる場合、たとえ1ヶ所にしこりがある、といって病院にかかった場合でも、初診では全身のCTを撮影します。
造影剤の副作用
造影CTで使われるヨード造影剤には、まれに副作用が出る場合があります。
投与直後に症状が出る場合がほとんどですが、24時間以上経ってから症状が出る場合もあります。
●副作用の種類
( )内の数字は、学会で報告されている発現率です。
1. 神経症状…熱感(0.92%)、めまい(0.03%)
2. 皮膚症状…かゆみ(0.45%)、じんましん(0.47%)、発赤(0.16%)
3. 消火器症状…悪心(1.04%)、嘔吐(0.36%)、腹痛(0.02%)
4. 呼吸器症状…咳(0.15%)、くしゃみ(0.24%)、呼吸困難(0.04%)
5. 循環器症状…血圧低下(0.01%)、動悸(0.06%)、血管痛(0.05%)
CT検査の価格
CT検査は保険適用されます。
私のときは3割負担で約15,000円でした。
CT検査の流れ
CT検査は食事・水分制限があります。
食事は検査の4時間前から食べないように、水分は検査の2時間前から飲まないように、という注意があると思います。
1. 着替え
金属があると正確な撮影ができないので、検査着に着替えます。
2. 単純CTの撮影
造影CTと比較して診断する場合、単純CTも撮影します。
3. 造影CT
単純CTの撮影後、造影剤を注射し、造影CTへ。