抗がん剤の副作用
副作用は抗がん剤の種類によって異なりますし、個人差もあります。
ここでは一般的な副作用について紹介します。
悪心・嘔吐
抗がん剤によって脳の中にある神経が刺激されて起こります。
抗がん剤投与の前には吐き気止めの点滴を打ちますが、どうしても吐き気は起こるようです。
脱毛
抗がん剤投与後、2〜3週間後から脱毛が始まります。
最初は髪の毛だけですが、治療が回数を重ねるうちに眉毛や足の毛など体毛も抜けてきます。
治療が終われば3〜6ヵ月後にまた生えてきます。
便秘
硫酸ビンクリスチン(オンコビン)の副作用の一つに、便秘があります。
腸の働きを調節している自律神経に抗がん剤が作用し、蠕動運動が弱くなって起こります。
便秘予防の薬が処方されるので、そのときの状態に合わせて薬の量や種類を調節し、内服します。
神経障害
これも硫酸ビンクリスチン(オンコビン)の副作用の一つ。
末梢神経が障害されて、指先や足先がしびれたり、冷たい感じがしたりします。
細かい作業がやりにくくなり、転びやすくなります。
抗がん剤投与の回数が増えると共に症状が出てきて、治療終了後もしばらく症状が残るケースが多いです。
白血球の減少
抗がん剤によって骨髄の機能が障害され、抗がん剤投与後2週間くらいで白血球数が最低になります。
体の抵抗力が弱るので、風邪を引きやすくなり、風邪を引くとすぐに38度台まで上がってしまいます。
肺炎になることもあります。
口内炎
白血球が減少するために感染しやすくなることと、抗がん剤が粘膜に対して直接的に障害することの2つの理由から起こります。