悪性リンパ腫の種類
悪性リンパ腫にはたくさんの種類があります。
まず、大きく分けると
@ホジキンリンパ腫
A非ホジキンリンパ腫
の2つに分けることができます。
さらに、非ホジキンリンパ腫は細かく分けることができます。
リンパ球にはB細胞、T細胞、NK細胞の3種類があり、どれもがん化する可能性があります。
また、種類によって病気の進行度が異なり、進行度でも分けることができます。
非ホジキンリンパ腫の分類
悪性度 | B細胞性 | T細胞性・NK細胞性 |
低悪性度: 年単位でゆっくり進行 |
・濾胞性リンパ腫 ・MALTリンパ腫 ・小細胞性リンパ腫 ・形質細胞性リンパ腫 |
・菌状息肉腫 |
中悪性度: 月単位で進行 |
・マントル細胞リンパ腫 ・濾胞性リンパ腫 ・びまん性大細胞型B細胞リンパ腫 |
・末梢T細胞リンパ腫 ・血管免疫芽球型 ・鼻型NK/T細胞リンパ腫 ・未分化大細胞リンパ腫 |
高悪性度: 週単位で進行 |
・バーキットリンパ腫 ・リンパ芽球性リンパ腫 |
・リンパ芽球性リンパ腫 ・成人T細胞白血病リンパ腫 |
日本人に最も多い「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」
悪性リンパ腫の相対頻度は、Lymphoma Study Group of Japanese Pathologists (2000)によると
@B細胞リンパ腫…68.5%
AT/NK細胞リンパ腫…24.9%
Bホジキンリンパ腫…4.4%
Cその他…2.2%
です。
B細胞性由来のリンパ腫が圧倒的に多いです。
さらに、B細胞性由来のリンパ腫では「びまん性大細胞型B細胞リンパ腫」が最も多く、
B細胞性リンパ腫の約40%の人がこれに当たります。